「署名が汚された」怒るボランティア 河村市長と高須氏らの説明に納得できず

2021年3月2日 05時01分
 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造問題で、運動をボランティアで手伝った同県尾張地方の40代女性が取材に応じた。活動団体会長を務めた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長や、活動を支援した河村たかし名古屋市長らの問題発覚後の説明に不満をあらわに。「何があったのか、ちゃんと話してほしい」と語った。

記者会見するリコール活動団体の高須克弥会長(左)と田中孝博事務局長=2月22日、愛知県庁で

◆「頑張ったのに」落胆大きく

 高須氏と、運動団体事務局長の田中孝博・元愛知県議は2月22日に開いた会見で、本紙の取材で明らかになった署名偽造へのアルバイト動員について「事務局は何の関係もない」と繰り返した。女性は2人の姿に「彼らが始めた運動を、私たちは頑張ってやったのに」と落胆した。
 女性は、大村知事が実行委員会長を務めた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の展示内容に疑問を持ち、リコール運動に参加した。地元に設けられた事務所で、署名の受け付けを担当。署名してくれた60~70人の顔は今でも覚えているという。

リコール運動の経緯を巡り、高須氏との認識の違いを指摘する河村たかし市長=2月24日午後、名古屋市役所で

◆お礼も疑惑説明もなし

 ただ、署名集めが終わって以降、事務局からのお礼はなかった。偽造疑惑の発覚後も説明は受けていない。女性は「たとえ署名の数が少なくても、私たちが声を上げたことを伝えたかった。きれいな署名まで汚された」と怒る。

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