都交通局、印鑑からゴム印に切り替え「はんこレス」? 出勤簿への○付けに使い回し

2021年3月2日 07時06分

都交通局の部署が、各自の押印に代えて「○」のゴム印を出勤簿に押すよう求めた文書

 都政のデジタル化に向け小池百合子知事が「はんこレス」(押印廃止)に取り組む中、都交通局のバス営業所や一部の駅で昨年十一月、職員が出勤簿に押す自分の印鑑をマル印のゴム印に切り替えたことで「はんこレス」とみなしていたことが分かった。現在はコロナ対策もあって別の方法に改まっているが「印鑑をやめた代わりにゴム印を導入するとはおかしな話」とあきれ顔の職員も。
 同局によると、出退勤の管理がデジタル化されていないバス事業所や駅では、職員が出勤した際、出勤簿の日付欄に自らの印鑑を押している。
 しかし昨年十月、小池知事が押印を廃止していく方針を発表。同局も同月末、出勤簿への押印をやめ「赤か類似の色で○(まる)を表示すること」と各部署に通知した。
 これを受け、都営バスの部署は十四の営業所・支所に、出勤簿には赤スタンプで「○」印のゴム印を押すよう要請。バス乗務員を除く事務職員(約五百人)が、職場ごとに支給されたゴム印を使い回していた。都営地下鉄の多くの駅でも、同様のことをしていたという。
 今年一月上旬に「使い回しは新型コロナの感染拡大リスクがある」と外部から批判を受け、同局は中旬、ペンで赤丸を記入するよう求めたという。
 同局の担当者は「非接触などが求められるコロナ禍で、誤解を招きかねなかった」とする一方「はんこの廃止手法として問題ではない」と強調。だが、職員からは「トップダウンの施策をよく検討せずに実施したことによる混乱では」と困惑する声も聞かれる。 (小倉貞俊)

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