足利市長「心からほっと」 山林火災鎮圧 観光への影響懸念

2021年3月2日 07時14分

記者会見で鎮圧を宣言する和泉聡市長=足利市で

 足利市の両崖山(りょうがいさん)(二五一メートル)一帯の山林火災発生から九日目の一日、鎮圧を宣言した和泉聡市長は記者会見で「心からほっとしている。献身的な消火活動と市民の協力に感謝します」と話した。火災は百六ヘクタールを焼き、周辺三百五世帯に避難勧告が出たが、現在までけが人や民家の焼失はなく、正念場を乗り切った。
 記者会見で鎮圧までを振り返った和泉市長は「消火用水源確保の難しさ、ヘリが飛べない夜間作業の困難さがあった」と述べ、今後の懸案材料として、山林の保水力の低下とハイキングコースなど観光資源の損失を挙げた。観光者には火の用心を呼びかけるという。
 自衛隊への要請が出火翌日で初動の遅れを指摘する声に対して和泉市長は「要請には手順がある。致し方なかった」と語った。出火原因の究明は鎮火後の見込みという。
 延焼中、市内はヘリコプターの爆音が鳴り響き、白煙に包まれた地域も。北関東自動車道が通行止めとなった影響などもあり、道路では大渋滞が発生したものの、現在は収束している。延焼地南側の市立第一中は休校が続いていたが、一日から通常に戻った。 (梅村武史)

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