神保彰の新境地 新譜3枚リリース 

2021年3月2日 07時23分
 世界的ドラマーの神保彰(62)=写真=が一月に新譜三枚を同時発売、デビュー四十年の節目で新境地を切り開いた。
 三枚のうち「28 NY Blue」と「29 NY Red」は、米国のギタリストやピアニストらとの合奏。コロナ禍で生の共演は録音できなかったが、米から届いた録音に自身の演奏を重ねた。
 コロナ下の苦境を逆手に取った手法に、神保は「一緒にやったふうを装うのは間違っている」という。そこで取り入れたのが、ここ十年ほど熱心に聴いてきたヒップホップの「はずす」旋律。ドラムと他の楽器の音の拍子をずらした新たな試みの手応えは十分で、「Blueはブルースの雰囲気が漂う。Redはラテンを感じる」と口にする。
 残る一枚の「30 Tokyo Yellow」は、全ての音を自力で紡ぎ出した「初の完全ドラムソロアルバム」。自身でコンピューターにデータ入力して作った電子音楽に生のドラムを合わせた。「新しい種類のテクノサウンドを生み出した」
 「八十歳で今と同じレベルで演奏する」と目標を掲げる。ドラマーには年を重ねることの利点もあるという。「ドラムは力を入れてたたいてもうまく鳴らない。脱力の度合いが上がっていけば、体力が衰えても、全体として今の演奏力を保てるはず」 (林啓太)

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