大統領候補から一転、政治生命の危機 フランス・サルコジ元大統領に実刑判決

2021年3月2日 22時56分
サルコジ元大統領=ロイター・共同

サルコジ元大統領=ロイター・共同

 【パリ=谷悠己】フランスのサルコジ元大統領(66)が1日、汚職や職権乱用などの罪でパリの裁判所から実質的に禁錮1年の実刑判決を受けた。来年の大統領選で中道右派勢力の候補者に推す待望論も根強かったが、一転して政治生命が絶たれる可能性も出てきた。

◆汚職や職権乱用の罪、控訴する方針

 仏メディアによると、判決は、サルコジ被告が大統領退任後の2013年に、自身が勝利した07年大統領選に絡む違法献金疑惑の捜査情報を、人事の口利きを見返りに司法当局高官から聞き出したと認定した。
 裁判所が判断した量刑は禁錮3年。うち2年は執行を停止し、残る1年の禁錮刑は所在確認装置の着用などにより収監されず執行される可能性を指摘した。無罪を主張していたサルコジ被告の弁護人は1日夜のテレビ番組に出演し、控訴する方針を明らかにした。
 12年大統領選でオランド前大統領に敗れて以来、さまざまな疑惑に見舞われてきたサルコジ被告。17年大統領選の候補者予備選挙で敗れた後は政界を引退しているが、高いカリスマ性から直近の世論調査でも中道右派の現職議員らより高い人気を誇っていた。
 だが、控訴審に加え、12年大統領選での選挙資金の過少申告事件でも起訴されたサルコジ被告は今月17日から新たな公判に臨むことになる。各メディアは「復活の可能性は限りなく狭まった」と報じている。

関連キーワード

PR情報

主要ニュースの新着

記事一覧