ゴーン被告逃亡、解明進むか 隠避容疑の米国人親子を逮捕、日本に到着

2021年3月2日 21時59分
マイケル・テーラー容疑者ら2人の米国からの移送は、厳重警戒の中、行われた=2日午後4時25分、成田空港で

マイケル・テーラー容疑者ら2人の米国からの移送は、厳重警戒の中、行われた=2日午後4時25分、成田空港で

 日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告(66)のレバノン逃亡を手助けしたとして、東京地検特捜部は2日、犯人隠避の疑いで、米国人の親子2人を逮捕した。米国から身柄の引き渡しを受けた特捜部の検事らが、米東部ボストンの空港から航空機で移送。2人は同日夕、成田空港に到着した。
 2人は、米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員マイケル・テイラー容疑者(60)と息子のピーター・テイラー容疑者(28)。今後特捜部が起訴すれば、ゴーン被告不在のまま、東京地裁での公判に臨むことになる。
 特捜部はゴーン被告についても、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて身柄拘束を要請しているが、レバノンから引き渡される見通しは立っていない。
 逮捕容疑では、両容疑者は民間軍事警備会社出身のジョージ・ザイエク容疑者(61)と共謀。2019年12月29日、ゴーン被告が保釈条件で海外渡航を禁じられていると知りながら、荷物に隠してプライベートジェットに運び入れ、関西空港から不法出国するのを手助けし、犯人を隠避したとされる。
 特捜部は20年1月、3容疑者の逮捕状を取得。米司法当局が5月、日米犯罪人引渡条約に基づき親子を拘束し、日本政府が7月、米政府に引き渡しを請求したと発表していた。ザイエク容疑者の行方は分かっていない。
 米国務省は10月に親子を日本に引き渡すことを承認したが、親子の弁護人が連邦地裁に移送の差し止めを請求。地裁は今年1月に申し立てを退け、連邦高裁と最高裁も地裁の判断を支持していた。

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