日本人も受けてるロシアワクチン「スプートニクV」 外国人接種に賛否

2021年3月2日 22時42分
1月18日、ワクチン接種のため訪れた人でにぎわうモスクワの百貨店=モスクワ通信社

1月18日、ワクチン接種のため訪れた人でにぎわうモスクワの百貨店=モスクワ通信社

 【モスクワ=小柳悠志】ロシアが開発した新型コロナウイルス感染症ワクチン「スプートニクV」の外国人接種を巡り、賛否が起きている。日本などでは未承認だがロシア在住の外国人には好評で、外国からの「接種ツアー」を企画する旅行会社も。一方で限られた生産量のワクチンを自国民に優先的に振り向けるよう求める世論もある。
 モスクワの百貨店では、アイスクリーム付きで無料接種を受けられる特設会場もお目見え。日本人もビジネスマンや留学生計10人以上、インドなど各国大使館員らも接種したという。
 2月上旬に接種を受けたロシアNIS貿易会モスクワ事務所の斎藤大輔所長(48)は「ロシアはソ連時代から高いワクチン開発能力があり、スプートニクVにも十分な有効性がある」と話し、接種後の2、3時間、微熱を感じたが体調も問題はないという。
 ただスプートニクVの接種を受けた人は400万人どまりで、「自国民の接種が遅れている」との批判も。ソ連時代から続く大手旅行社インツーリストは、世界的なワクチン不足を背景に、外国から接種希望者を呼び寄せるツアーを企画しているが、政府は現段階では許可していない。モスクワの百貨店でも2月中旬から外国人の接種を制限するようになった。
 ロシアは世界に先駆けて昨年12月にワクチンの大規模接種を開始。外交戦略の一環でワクチン輸出拡大ももくろんでおり、1回の接種でも十分な効き目がある「スプートニク・ライト」の開発を進めている。

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