戦争体験記録 公的資料館の設立を 前橋市検討会、新設含め6案提言

2021年3月3日 07時27分

山本市長(右)に提言書を手渡す手島座長=前橋市で

 前橋市が設けた「前橋空襲を語り継ぎ、平和資料を収集展示の形の検討会」は二日、公的資料館の設立を求める提言書を山本龍市長に市役所で提出した。前橋空襲と復興資料館を新設、博物館の建設か図書館の改装の際にその中にコーナーを設置、小中学校が廃校になった校舎を転用など六案を挙げた。
 提言書は二百三十二ページ。一九四五年八月五日の前橋空襲と終戦に触れ、戦争を体験者が語る在り方から新たな方法が求められていると指摘。戦争体験を記録するため資料を収集・保存し、展示で継承する公的資料館の必要性を強調した。
 運営は市の人的負担を軽減し持続的な施設となるよう官民協同の体制にすること、戦後七十五年を経て思いを語る人を受け入れることなども盛り込んだ。
 提言書の提出には、新型コロナウイルスの感染防止で委員は参加せず、検討会の座長で本紙群栃版に「新・群馬学講座」を連載する群馬地域学研究所(前橋市)の手島仁代表理事が代表して出席した。
 提言書を受け取った山本市長は「提言書にある方針を選択してスピード感を持って実現していく」と語った。手島座長は「市長の諮問に応え委員らが熱意と責任をもってまとめた。これからの前橋市の平和事業の基礎になる」と話した。
 市が二〇一九年十一月に設けた検討会は戦争体験者や有識者ら計二十二人の委員で構成。視察などを含め十一回開催した。 (市川勘太郎)

関連キーワード

PR情報

群馬の新着

記事一覧