市長室のシャワー「撤去」を市川市議会が決議 テスラ車の時と同じ「説明なし」に反発

2021年3月3日 19時40分

市長室に設置されたシャワーの撤去を求める決議案は、賛成多数で可決された。奥手前右が村越祐民市長

 千葉県市川市第一庁舎4階の市長室にユニットシャワーが設置され、市議などから疑問視する声が上がっていることを巡り、市議会は3日、「シャワー室の撤去」を賛成多数で決議した。決議では、設置・撤去に関する費用を村越祐民ひろたみ市長の報酬減額で充てるよう求めている。決議を受け村越市長は「今回の議決を重く受け止め真摯しんしに対応してまいります」とのコメントを出した。
 定例会代表質問・一般質問最終日の3日、7会派(一人会派含む)から「市長室に設置されたシャワー室を撤去し、原状回復を」、2会派から「シャワーをはじめとする執行差金及び契約差金等の使途の調査に関する特別委員会設置」の2つの議案が提出された。採決で撤去を求める決議案が賛成28人、反対13人で可決、特別委設置案は賛成13人、反対28人で否決された。

村越祐民市長

 撤去決議では、庁舎の一部供用開始後の昨年10月、追加工事でユニットシャワーが設置され、議会や市民に知らされていなかったことを問題視。庁舎5階には職員用のシャワー室3室が備えられていることから、「3室で十分に対応できる」とした。撤去費などに充てるため市長報酬を減額する条例案の提出とともに、市長に「猛省」を求めている。
 ほとんどの市議が今回のシャワー設置を問題視した背景には、2年前の「テスラ騒動」がある。共通するのは「村越市長は説明しない」という批判だ。

市川市第一庁舎の市長室に設置されたユニットシャワー(市提供)

 市長・副市長の公用車に米大手電気自動車(EV)メーカーのテスラ車2台の導入を決めた際も、村越市長や市側は説明しなかった。1台目の納入間近になって知った議会や市民の間で「高額だ」などとの声が高まり、導入計画は撤回に追い込まれた。
 今回のユニットシャワーでも、市議は「(設置を)知らなかった」ことなどから、2つの決議案提出につながった。ある市議は「設置場所がなぜ市長室なのか。他の場所ではなぜ駄目なのかも分からない」。別の市議はテスラ騒動を含めた一連の経緯にため息をつきながら、人気漫画「鬼滅の刃」にちなんで「現状では村越市長は『自滅の刃』になりかねない」と評した。(保母哲)

関連キーワード

PR情報

千葉の新着

記事一覧