みずほ銀行、2月28日の他行手数料を全額返金 障害と無関係の取引も

2021年3月3日 21時02分

みずほ銀行の看板

 みずほ銀行は3日、2月28日に全国の現金自動預払機(ATM)で出金などができなくなった障害を受け、同日にみずほ銀のキャッシュカードを使い他行やコンビニエンスストアのATMで取引をした利用者に対し、手数料を全額口座に返金すると明らかにした。障害との関係の有無にかかわらず、全件が対象となる。
 他方で、一部で復旧が遅れた3月1日の取引の他行手数料については一律に返金せず、「個別に相談してほしい」としている。
 障害では、ATMに挿入した通帳やキャッシュカードが顧客に戻らなかった例が5244件に上った。みずほ銀のカードが戻らずに他行のカードでやむなく取引したケースはみずほ銀では把握できないため、個別相談を求める。
 出金ができずカードも戻らず、予定していた現金決済の機会を失い損害が出た例もありうる。こうした場合も個別相談を求めている。相談はいずれもコールセンター=フリーダイヤル(0120)324303。
 一方、同行の猪股尚志常務執行役員は3日の自民党の会合で、2日時点でカードなどの返却を終えたのは8割にとどまると明らかにした。
 金融庁は3日までに、同行に報告命令を出した。障害の原因や顧客対応の不備について、報告と再発防止策の提出を求める。
 親会社のみずほフィナンシャルグループ(FG)も命令の対象。FGは障害から丸3日以上たった3日夕方に、ようやくホームページに銀行ホームページの「おわび」へのリンクを掲載しただけで、株主への説明を含め発信をしていない。
 システム開発終盤に指揮を執ったFGの坂井辰史社長の経営責任が問われるのは必至だ。(皆川剛)

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