<緊急事態 新型コロナ>高齢者ワクチン 八王子は来月接種目指す 多摩地区、供給量に不安も

2021年3月4日 07時18分

ワクチン接種のシミュレーションを行う多摩市の職員ら=同市で

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者(六十五歳以上)接種に向け、多摩地区の自治体も準備を急いでいる。高齢者人口が多い八王子市は四月第二週に最初のワクチンが供給される見通しになり、翌週の接種開始を目指す。各自治体へのワクチン供給は四月最終週までに始まる予定だが、当初は供給数が限られ、接種本格化は五月以降になるとみられる。各自治体の担当者からは不透明な供給日程や供給量に不安の声も上がる。 (服部展和)
 「四月第三週から高齢者への接種を始められる」。八王子市の担当者は三日、声を弾ませた。第一弾のワクチン約二千回分が四月第二週に供給されるとの案を都から打診されたからだ。
 同市の六十五歳以上人口は約十六万人。今月下旬から対象者に接種券(クーポン券)を発送する。ワクチンが安定供給されれば、平日六カ所、日曜は三十カ所で集団接種を実施し、続いて医療機関での個別接種も始める予定だ。担当者は「準備はしてきた」と強調。同時に「ワクチンが不足する場合は年齢などで区切らねばならず、混乱を招きかねない」とも語った。
 政府が想定する高齢者接種の開始時期はずれ込みが続いている。当初の三月下旬から四月以降に変更し、さらに四月の最終週までに全市区町村へワクチン五百人分(二回接種)ずつを発送すると一日に公表した。
 こうした状況を踏まえ、まずは一定量のワクチンを確保してから、五月に高齢者接種を始める方針の自治体もある。その一つ、多摩市の担当者は「供給量が少なすぎる。ある程度の数をストックしてから始めないと混乱する」と説明する。
 同市の六十五歳以上人口は約四万三千人。三カ所での集団接種と医療機関での個別接種を行う。二日には、永山公民館でワクチン接種のシミュレーションを実施した。市職員ら約三十人が市民、医師、看護師、スタッフ役を務め、受け付け、予診票のチェック、予診、接種、経過観察と一連の流れを確認した。
 終了後、担当者は「四月の接種開始に向け準備をしてきたが、一カ月遅れになる」とため息をついた。ワクチン供給の詳細な日程が示されないことにも「接種の終わりが見えない。早くスケジュールを知りたい」と不満を漏らした。
 立川市の担当者は「供給量が決まらないと、スケジュールも決められない」と慎重だ。「最初は数が少なく、どの自治体も接種が本格化するのは五月になるのではないか」と話した。

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