<華宝塚>恋してもらえる存在に 朝美絢(雪組)

2021年3月4日 07時20分
 昨年、生誕二百五十年を迎えた楽聖ベートーベン。聴力を失いながらも数々の名曲を生み出した天才作曲家の劇的な生涯を描く雪組公演「fff フォルティッシッシモ−歓喜に歌え!−」(四月十一日まで、東京宝塚劇場)で、ベートーベン(望海風斗(のぞみふうと))の親友で医師のゲルハルト・ヴェーゲラー役を務める。
 孤独を抱えるベートーベンがウィーンから故郷ボンへ帰る場面で「(自身が)心温まる場所でありたい」との思いで故郷の友を演じる。「ベートーベンの音楽を巧みに使いながらミュージカルとして展開する独特の世界観」が作品の魅力だという。苦難を乗り越え歓喜の曲を生み出した楽聖については「エネルギーあふれる音楽家だと思います。大好きになりました」。
 第二部のショー「シルクロード〜盗賊と宝石〜」は、「ストーリー性があり、色濃い場面が続きます」とアピールする。
 幼少時からクラシックバレエを習い、「発表会が大好き」だった少女が小学生の時に宝塚を初観劇、「キラキラしてはじけた舞台に圧倒され、男役の格好よさに一瞬でとりこになりました」。
 入団十三年目、主力として未来のタカラジェンヌやファンを魅了する立場でもある。
 「皆さんに舞台を見てもらい、日常を忘れて恋してもらえる存在でありたいです」と、大きな澄んだ瞳で語る。コロナ禍での公演、「緊張感をもって千秋楽まで務めたい」と気を引き締める。 (山岸利行)

●● 三つの質問 ●●

 (1)無人島に何かひとつだけ持っていくとしたら?
 −ダウンコート。無人島は寒暖差が激しそうで、寒がりなので。
 (2)「幸せだなあ」と感じるときは?
 −公演のパレード(フィナーレ)のとき。お客さまの顔が一番よく見える瞬間で、毎回「生きていてよかった」という気持ちになります。
 (3)1週間休みがあったら何をしますか?
 −温泉に行きたい。以前、全国ツアーで佐賀県に行ったとき、温泉に入って、佐賀牛がおいしかった。また、行きたいです。
 ※6月8〜16日、横浜市のKAAT神奈川芸術劇場での雪組公演「ほんものの魔法使(まほうつかい)」に主演予定。
 ※新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して上演しています。
<あさみ・じゅん>
(1)出身地=神奈川県鎌倉市
(2)出身校=清泉女学院
(3)入団年=2009年
(4)愛称=あーさ、J
(5)趣味=舞台鑑賞、ドライブ
(6)好きな花=プルメリア

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