感染拡大後、初の高校入試 健康観察票提出を義務付け 陰性の濃厚接触者5人は別室で<茨城>

2021年3月4日 07時56分

新型コロナの感染防止策を徹底した上で、試験問題を配布する教職員=水戸市の水戸一高で

 新型コロナウイルスの感染が県内で拡大してから初めての県立高校入試の一般学力検査が3日、各高校であった。全日制と定時制計99校1分校で計1万7646人が受験。県教育委員会は昨年に続きマスクの着用や消毒を求めたほか、今年は受験生に体温などをチェックする健康観察票の提出を義務付けた。また、濃厚接触者に認定されたが、陰性だった受験生5人が別室で試験を受けた。 (保坂千裕)
 水戸市の水戸一高では、集合時間の三十分前の午前八時すぎには多くの受験生が到着し、会場へ入っていった。
 コロナ禍での受験勉強や入試について、市内の女子生徒は「他に行くところがなかったので、家で勉強していた。マスクは少し苦しいけれど、慣れてきた」と話した。那珂市の男子生徒は「家で勉強する時間が長く、スマホを使う時間と勉強時間の切り替えが難しかった」と振り返った。
 受験生は手を消毒して入室。試験問題の配布では、試験官の教職員が、消毒液を手にすり込んでから受験生の机に置いていた。
 県教委が今回、受験生に義務付けた健康観察票では、試験当日の朝の健康状況を記入することを求めた。三七・五度以上の熱や息苦しさ、強いだるさはないかなどをチェックし、いずれかに当てはまる場合は、受験はできないとした。水戸一高では、検温をし忘れた受験生のために検温所が設置されていた。
 県教委によると、受験生で、感染して欠席した人はいなかったが、濃厚接触者と認定されたのが五人いた。五人は検査で陰性が確認されていたものの、別室で試験を受けた。また、インフルエンザでの欠席はゼロだった。過去十年間では初だという。
 この日の倍率は全日制が〇・九六倍、定時制が〇・四〇倍。トラブルは一件で、岩瀬高校(桜川市)で英語のリスニング問題が流れず、最後の理科の終了後に、別の問題で再検査した。
 合格者の発表は十二日で、昨年と同様、密を避けるため学校内ではせず、受験生に各校別の発表サイトのURLを配布し確認してもらう。
 県教委は今年、特例として、新型コロナに感染し一般学力検査を欠席した受験生を対象にした追検査日を十八日に設けていたが、該当の受験生はおらず、実施しない。
 また、新型コロナのため、追検査や二次学力検査を受けられない受験生には、調査書などで選考する「特別の選抜」を設定。十九日から三十日まで出願を受け付け、三十一日までに合否が発表される。

◆県立高校入試の日程

 3日 一般学力検査
 4日 面接・実技検査
 9日 追検査(学力検査)
10日 追検査(面接・実技検査)
12日 合格者発表
18日 第2次学力検査(面接も)
19日 新型コロナ感染者向けの特別選抜出願開始
22日 第2次検査合格者発表
30日 特別選抜の受け付け締め切り
31日まで 特別選抜の合格者発表

関連キーワード

PR情報

茨城の新着

記事一覧