<コロナ緊急事態>厚木、精神科病院8人感染 県、感染者の転院断る

2020年4月22日 02時00分
 厚木市の精神科病院「相州病院」は二十一日、同市役所で記者会見し、入院患者七人と看護師一人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。最初に感染が判明した四十代女性患者の転院を県に打診したが断られ、その後に感染が広がったとしている。
 病院によると、四十代女性は三月下旬に入院。発熱が続いたため検査し、四月十五日に感染が分かった。病院は県に転院を求めたが「肺炎症状があるため、転院は難しい」と回答があり、院内で治療を続けるよう指示されたという。その後、同じ病棟の三十~七十代の患者六人と、女性看護師の感染が判明した。
 小坂淳・病院長代行は記者会見で「感染症対応の設備が整っている病院に速やかに転院できていれば、院内で感染が広がる事態は避けられたのではないか。精神科病院に入院している感染者を受け入れる態勢を早急に整備してほしい」と話した。
 転院を断った理由について、県の担当者は「転院先を探したが見つからなかった」と述べた。精神科の入院患者は薬の微調整が必要で専門医でないと治療が難しいことなどから、受け入れ先を見つけるのは「かなり難しい」と説明。県内で感染症に対応できる精神科病院はないという。
 また、最初に感染した女性が入院前、藤沢北署に保護されていたと明かした。同署では警部補らの感染が判明しており、女性は保護時に感染したとみている。(曽田晋太郎、石原真樹)

◆県内で男女14人感染 横浜の70代女性が死亡

 県内で二十一日、新型コロナウイルスに感染し、入院治療中だった横浜市の七十代女性の死亡と、同市や綾瀬市、大和市、三浦市などの男女計十四人の感染が明らかになった。
 横浜市によると死亡した七十代女性は、入居者九人と職員三人が感染した市内のグループホームの入居者で、施設内の死者は二人目。
 また、市内の民間病院に勤める五十代医師三人を含む男性四人の感染を発表した。医師一人は重症。市は看護師や患者らから濃厚接触者の特定を進める。市は施設名を明らかにしていない。四人のうち二人は感染経路不明。
 このほか、千葉県が感染を発表した同県内に住む三十代女性は、中区の社会福祉職の職員だと明らかにした。発症後は出勤しておらず、同居家族以外の濃厚接触者はいない。
 県は、綾瀬市の七十代男性、大和市の六十代男性、三浦市の四十代男性ら九人の感染を発表。残る六人は相州病院の患者と看護師。同病院でほかに感染した二人の患者は十六、十八日に発表したという。
 川崎市では、市消防局臨港消防署救急隊の二十代の男性消防士の感染が明らかになった。

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