ビジネスと格闘技の物語 人気マンガ「ケンガンアシュラ」企画展 神田明神の収蔵品とコラボ

2021年3月5日 07時11分

マンガの原画と神田明神所蔵の資料。いずれも相撲がテーマ=いずれも千代田区の神田明神で

 勝負運や商売繁盛への御利益から、ビジネスマンの信仰を集める神田明神(千代田区外神田)で、企業間の攻防に格闘技をミックスした人気マンガ「ケンガンアシュラ」が題材の企画展が開かれている。マンガの原画と神社所蔵の合戦などにまつわる資料を並べた。 (浅田晃弘)
 作品は、二〇一二年に小学館のウェブコミック「裏サンデー」で連載が始まった。企業社会の裏側に、江戸時代から継承される争いを収める手段があるという。雇った格闘家に素手による対決をさせる「拳願仕合(じあい)」。巨額の利益をもたらすビジネスの権利を賭ける格闘技の物語は、テレビアニメ化され、ネットフリックスの配信で世界へ人気が広がった。
 「拳願仕合」は、江戸時代中期、七代将軍徳川家継の死後、後継者を巡って対立していた紀州藩と尾張藩が、商人の提案を受けて始めたという設定だ。このシーンの原画に江戸時代の歴代将軍を描いた浮世絵「徳川累代像顕」を並べた。将軍家についての絵を描くのは江戸時代はタブーとされていた。明治期に入ってからの作品だ。
 マンガには、古代相撲の技を駆使するキャラクターが登場する。日本書紀に記述され、相撲の発祥と言われる対決を描いた「芳年武者旡類(むしゃぶるい) 野見宿禰当麻蹴速(のみのすくねたいまのけはや)」(月岡芳年、明治期)や「勧進大相撲興行之図」(三代歌川豊国、天保・弘化期)を置き、相撲の歴史を振り返る。将門の乱や源平の戦い、太平記などにまつわる合戦図も多数、展示した。
 神田明神資料館担当の岸川雅範さんは「江戸時代に始まる企業の争いがテーマのマンガは、商売繁盛を願う人たちが集まる神社の歴史とも通じるものがある」と話す。
 「戦と拳願仕合 ケンガンアシュラ原画×神田明神コレクションコラボ展」は三月十四日まで。大人三百円、学生二百円、中学生以下無料。 

人気キャラクターの迫力あるフィギュアも登場


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