珍しいトカゲの赤ちゃん誕生 「メキシコドクトカゲ」 河津の動物園で日本初 4月までに一般公開へ

2021年3月5日 07時20分

今月1日にふ化したばかりのメキシコドクトカゲ

 爬虫類(はちゅうるい)を中心に飼育展示する河津町の動物園「iZoo(イズー)」が、メキシコドクトカゲの繁殖に成功した。国内の動物園での繁殖例は過去に例がないといい、同園としても二〇一二年の飼育開始以降で初めてとなる。 (山中正義)
 メキシコドクトカゲは、メキシコの砂漠など乾燥した場所に生息し、体長は最大で一メートル程度まで成長する。世界に二種類しかいないドクトカゲの一種で、全身がビーズ状のうろこに覆われ、神経毒を持つのが特徴だ。生息地の環境悪化などで個体数が減り、ワシントン条約で国際取引が規制されている。
 同園では十匹を飼育し、昨年八月に初めての産卵を確認した。飼育場の土中で八個の卵が見つかり、温度調節したふ卵器で管理。今月一日に二個がふ化した。現在の体長はともに約二〇センチで、体は黒地に黄色の模様をしている。
 残りの卵は一部が途中で腐るなどしたものの、あと三個が近くふ化する見込みという。
 園ではこれまでも繁殖を目指してきたが、産卵すら経験したことはなかった。メキシコドクトカゲは乾燥地帯に生息するイメージが強いが、実際は雨期もあることから、近年は、飼育場の地中を湿らして雨期を再現するなど本来の生息地に近い環境づくりに力を入れてきた。産卵期前には、栄養価の高い餌も与えるなど工夫を続けてきたことが、今回の成功につながった。
 白輪剛史園長は「ずっと繁殖を目標としてきた。次も繁殖できるようにするとともに、ノウハウは海外にも発信していきたい」と喜ぶ。トカゲの赤ちゃんは四月までには一般公開する計画という。

iZooで飼育展示しているメキシコドクトカゲ=いずれも河津町で


関連キーワード

PR情報

静岡の新着

記事一覧