<くらしの中から考える>コロナ禍でペットに癒やしを求め…動物を飼うってどういうこと?

2021年3月5日 07時33分
 ペットを飼う人が増えています。これから飼おうか、どんなペットにしようか迷っている人もいるのでは。例えば、犬や猫の平均寿命はおよそ十五歳。長い間、毎日お世話をしなければいけません。動物たちを大切にするとはどういうことか、あらためて考えてみましょう。 (長田真由美)

◆コロナ流行で増加 愛情持って「一生飼う」

 ペットフード協会(東京)の調査によると、二〇二〇年に新たに飼われた犬は四十六万二千匹、猫は四十八万三千匹。どちらも前年より六万匹ほど増加し、過去五年で最も多かった。新型コロナウイルスの流行で家にいる時間が長くなり、ペットとの生活に癒やしや安らぎを求める人が増えたとみられる。
 一方で、ペットを手放す飼い主も少なくない。飼えなくなった犬や猫を引き取り、新しい飼い主に橋渡しする活動などが広まったため、引き取り手が見つからず保健所などで殺処分される動物は大きく減っている。しかし、まだゼロには程遠く、環境省によると、一九年度に殺処分された犬は五千六百三十五匹、猫は二万七千百八匹に上った。
 日本動物虐待防止協会(横浜市)では、保護したペットを譲渡する場合、希望者と面接をして一生飼育できるかを確認。一週間の飼育体験もしてもらってから引き渡す。何らかの理由で飼えなくなったときに備え、代わりに飼育できる人を決めておくことも必要だ。
 代表理事の藤村晃子さんは「動物には感情があり、病気になることもある。ほぼ家で過ごすので、気が向いた時だけ遊ぶのではなく、飼い主は常に愛情を持って接してあげなくてはいけない」と話す。

◆「野良」を「地域猫」に 不妊・去勢手術し見守る

 「猫にむやみに餌をあげないで」。公園などでこんな看板を見たことのある人もいるだろう。環境省によると、雌猫は一年に二~四回、一回に四~八匹の子猫を産む。餌を与えると、野良猫がすみついてどんどん増え、夜中に鳴いたり、ふん尿をまき散らしたりして困ることもあるからだ。
 だが、片方の耳先がV字形(ブイじがた)にカットされた猫は野良ではない。保護された後、子どもができないように不妊・去勢手術をして戻された「地域猫」だ。手術をすると発情しないので鳴き声も抑えられるという。
 「名古屋市緑区地域ねこの会」は三年ほど前から、寝床やトイレなども用意して地域猫の世話をしている。代表の中川寿さん(50)は「猫が好きな人も嫌いな人もいる。みんなで温かく見守ろうという文化を醸成するために大事に管理している」。野良猫は四年くらいしか生きられず、冬を越せない子猫もいる。「捨てられた猫たちは厳しい生活を強いられている。そんなことも想像してみて」と呼び掛ける。

◆皆さんの意見を送ってください

 ペットとどんなふうに暮らしたいですか。皆さんの意見を送ってください。紙面で紹介したお子さんの中から抽選で図書カードをプレゼント。応募は〒460 8511 中日新聞(東京新聞)生活部「学ぶ」係=ファクス052(222)5284、メール=seikatu@chunichi.co.jp=へ。ワークシート兼応募用紙もダウンロードできます。19日締め切り。
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