紋切り型の謝罪、繰り返す<今週の菅首相>

2021年3月5日 19時33分

2021年2月27日~3月5日
 菅義偉首相は今週、記者団との質疑に計4回応じた。1~3日の官邸でのぶら下がり(囲み取材)と、5日の記者会見だ。首相の長男らによる総務省幹部への接待問題で説明責任を問われていることに加え、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言の再延長が焦点となり、直接、国民に発信する必要に迫られた。
 だが、自らの言葉で語ったというより、事前に用意された想定問答に基づく発言が多い印象を与えた。例えば、山田真貴子前内閣広報官の辞職については「国会審議の重要な時期に広報官が職を辞す事態に至り申し訳ない」と同じ謝罪を繰り返すにとどめた。

山田真貴子前内閣広報官の辞職を受け、記者団の質問に答える菅首相=1日、首相官邸 で

 首相は2月26日のぶら下がりで、記者団から会見をしなかった経緯を追及された際、色をなして反論した。インターネット上で「みっともない」などと批判が相次いだため、自らの言葉で語ることに慎重になっていたのかもしれない。
 官僚の作った想定問答による紋切り型の発信だけでは国民の共感を得にくい。首相は衆院予算委員会で、自らの長男が関わった接待問題で辞職した山田氏にわびるかを問われて「そういうことを言う立場にない」と回答を避けた。質問した立憲民主党の山井和則氏は「ちょっと冷たすぎないか」と指摘した。(上野実輝彦)

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