「少なすぎる」「後回ししないで」高齢者ワクチン 東京都内の4月の接種率わずか1.7%に

2021年3月5日 22時30分
新型コロナウイルスワクチンのサンプル(米ファイザー提供)

新型コロナウイルスワクチンのサンプル(米ファイザー提供)

 4月から始まる65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種で、東京都が各区市町村にワクチンを配分する当面の日程や数量などの計画案が分かった。4月5日の週からの世田谷区と八王子市を皮切りに、対象者が多い22区市にそれぞれ約2000回分(約1000人分)を、最終週にそれ以外の自治体へ約1000回分(約500人分)ずつを配る。ただ4月中に都に供給されるワクチンはごく少数のため、接種を受けられる人の割合(接種率)は最大で平均1.7%にとどまる見通し。 (新型コロナウイルス取材班)

◆各自治体から困惑の声

 都などによると、配分先の選定は区部と市町村に分け、それぞれ高齢者人口が多い自治体を優先。各区市町村と最終調整中だが、都と区市町村の担当者の4日のウェブ協議では、区市町村側から「配分量が少な過ぎる」「後回しは困る」などの声が上がったという。
 計画案では、4月第4週までに配る22区市は、1人2回接種を前提に、1箱975回分のワクチンを2箱ずつ配る。最終週は残りの自治体にも1箱が届く予定。
 都によると、都内の接種対象の65歳以上は約312万人。国は都の計画案に1部上乗せを想定しているが、それでも4月中に届くのは約5万2000人分で、22区市の接種率は0.5~2.2%、都全体の平均では1.7%にしかならない。

◆国に基準決めて欲しかった…

 限られたワクチンを誰にどういう順番で接種するのか。ある区の幹部は「自治体ごとに接種の優先順位を決めると、ばらつきが出て混乱する。何歳以上が優先などと国が決めるべきではないか」と漏らす。
 都の担当者は「十分に供給してもらえるよう国に要望しながら、区市町村の取り組みを支援していきたい」としている。

■高齢者向けワクチン都内自治体の当初配分先(計画案)

4月5日の週世田谷区、八王子市
4月12日の週足立、大田、練馬、江戸川、板橋、杉並各区、町田、府中、調布、西東京各市
4月19日の週葛飾、江東、北、品川、中野、新宿、墨田各区、日野、立川、小平各市

※各区市とも2箱(1箱975回分)。国の予定では26日の週に全62区市町村に1箱ずつ配分

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