【動画あり】上野のパンダ、柵越し「お見合い」で同居タイミング見極め中 新型コロナで中国の専門家来日できずSNSで助言

2021年3月5日 22時40分
柵越しの「お見合い」。左がリーリーで、右がシンシン=1日、台東区の上野動物園で(写真はいずれも東京動物園協会提供)

柵越しの「お見合い」。左がリーリーで、右がシンシン=1日、台東区の上野動物園で(写真はいずれも東京動物園協会提供)

  • 柵越しの「お見合い」。左がリーリーで、右がシンシン=1日、台東区の上野動物園で(写真はいずれも東京動物園協会提供)
  • 雌のシンシン
  • 雄のリーリー
 上野動物園(台東区)は5日、前日に発情兆候が見られると発表したジャイアントパンダの状況について、園内で杉野隆・教育普及課長が会見して説明した。雄のリーリー、雌のシンシン(いずれも15歳)は、2月24日から柵越しに「お見合い」していることを明らかにし、交配に向けた「同居」のタイミングを見極めているとした。
 杉野課長はパンダの生態を「基本的に単独で生活し、何でもない時期に会うとけんかしたり、寄り添わない」と解説。リーリーとシンシンは普段、別の放飼場で飼育されている。
 繁殖期は年に1回、2月から5月の間に訪れ、雌の妊娠可能性が高まるのは数日のみ。シンシンの発情兆候を受けて、園では柵越しに雄と雌が互いを感じたり見たりする「お見合い」を始めた。午前と午後に30分程度など、1日に数回行っているという。
 5日現在、シンシンは発情の指標とされる尿中のホルモン値が順調に上昇しているが「雄への関心は不十分な状態」と杉野課長。公開された1日の映像では、リーリーが柵のそばにいても、シンシンは離れた場所を行き来している。
 これまで、ホルモン値が上昇して「お見合い」しても、同居に至らなかった年もある。今回は娘のシャンシャンが生まれた2017年の妊娠時に近い身体の変化が現れているとし、杉野課長は「交尾に至る可能性が高いと判断している」と期待した。
 動物園は現在、飼育係7人体制で行動を観察している。通常はこの時点で中国から専門家を招き、助言を受けながら対応するが、新型コロナウイルスの影響で来日できず、会員制交流サイト(SNS)を活用して随時状況を連絡している。
 また、緊急事態宣言の発令で閉園が続き、来園者に見られていない状況が発情にどう影響するかについて、杉野課長は「何とも言えないが、静かな状況がマイナスになることはないので、動物にとってプラスに働くと思う」と述べた。(長竹祐子)

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