<新型コロナ>緊急宣言再延長 県内観光、飲食 ため息 「春休みには」「野球シーズンには」

2021年3月6日 07時47分

感染症拡大防止を呼び掛ける立て看板が置かれた江の島弁財天仲見世通り=藤沢市で

 新型コロナウイルス対策の首都圏一都三県への緊急事態宣言の二週間延長が決まった五日、解除を期待していた神奈川県内の観光関係者や飲食店主に落胆が広がった。「春休みには」「野球シーズンには」。早期解除を願う切実な声が響いた。 (吉岡潤、米田怜央)
 「解除を望んでいたけれど」。藤沢市観光協会会長で、県内屈指の観光地である江の島の三町内会でつくる江の島振興連絡協議会会長を務める湯浅裕一さん(70)は声を落とした。実行委員長を務める「江の島春まつり」の開催が十三〜十四日に迫るが「宣言期間中では中止も仕方ないかなと個人的には考えている」と嘆息した。
 例年なら江島神社の初詣客らでにぎわう一月、島内で営む老舗和菓子店の売り上げは半減した。「去年から疲弊してきて、春まつりとともに人出が戻ってくるのを期待していた」。一方で「二週間で解除になるなら、もう少し我慢する」とも。「春休みから四月、五月と、普通に商売できるようになることを願っている」と話した。
 横浜市中区の居酒屋「バンバン番長」店長の飛田和晃さん(49)は「これからお客さんが増えてくる時期だったのに」と肩を落とす。近くに横浜スタジアムがあり、プロ野球のオープン戦が始まるこの時期は例年、試合後のファンたちでにぎわうが、今年は一月から夜の店内営業を休止し、デリバリーとランチ営業、県の協力金で経営をつなぐ。
 宣言が解除されれば夜の店内営業を再開するつもりだったが、延長となり「宣言が出ているうちは外食しようという雰囲気にならないと思う」と悩む。「三月下旬にプロ野球が開幕する。感染防止に協力して店を開けたいが、その時までにどれくらいコロナが収まっているか」

夜は店内営業を休止し、デリバリー用の料理をつくる飛田さん=横浜市中区で

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