<新型コロナ>神奈川の接触通知システム 感染者「かなりの数」も10カ月間通知ゼロ「手が回らず」

2021年3月6日 12時46分
神奈川県庁

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 神奈川県は四日の県議会厚生常任委員会で、新型コロナウイルス感染者と飲食店などで居合わせた可能性のある人に、無料通信アプリ「LINE」で通知する「LINEコロナお知らせシステム」が昨年五月の運用開始から十カ月間全く活用されていなかったことを明らかにした。開発費は二百三十七万円。
 このシステムは、感染防止対策をした飲食店や事業所に県が発行する「感染防止対策取組書」に印刷されたQRコードをスマートフォンで読み取った人に、同じ時間帯に感染者が出た場合にLINEで通知を送り、PCR検査などを案内する仕組み。九万八千事業者が取組書を取得し、延べ五十一万七千人がQRコードを読み取ったという。
 通知は、保健所が感染者に行動歴などを聞き取りなどをして必要と判断すれば行うことになっている。通知をしなかった理由について、県医療危機対策本部室の山田佳乃担当課長は「積極的疫学調査の結果、通知不要と保健所が判断した」「感染者が急増した年末年始からはシステムを利用するところまで手が回らなかった」と答弁した。
 同室は取材に、取組書掲示店での感染者数は不明としつつ「かなりの数」とした。今後、保健所に対し、感染力が強く接触者を幅広く特定する必要がある変異株の追跡調査を中心に、システム活用を呼び掛けるという。(志村彰太)

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