[やさしい人たち] 東京都国立市 藤岡美由起(48)

2021年3月7日 07時25分

◆わたしの絵本

イラスト・まここっと

◆300文字小説 川又千秋監修

[葉っぱ進化] 浜松市東区・パート・26歳 長谷川愛

 散歩をしていると、さまざまな葉っぱを見ることがある。
 クリスマスツリーのように葉先がトゲトゲしたものや、小学生の頃に学んだ丸みを帯びた葉もある。
 そこまで種類って必要だろうか。
 人間が生きるために必要だろうか。
 もちろん、世の中のもの全てが人間のためにあるわけじゃないのは知っている。
 でも、ここまで多くの種類が必要だろうか。
 生き残るために、細い形態になったり、幅広になったり…。
 人間も、そんな風に変化を重ねていくのだろうか。
 最近の日本人は身長が高くなりつつあるようだが、これも変化のひとつだろうか。
 これから生き残るために、人間はどんな進化を遂げていくのだろう。

<評> 葉っぱの形や大きさは、実に多種多様。それぞれが、独自の生き方を力強く主張しているようです。そんな植物の多彩な姿を見つめながら、多様性の先に開ける人間の未来に思いをはせる散歩道。

[小さな発見] 千葉県野田市・主婦・71歳 稲原ミチ子

 「誘っている!」
 唐突に主人が、ボックスティッシュのティッシュの出方が、誘っていると言うのです。
 そう言えば、孫が一歳の頃、ティッシュの山を幾つも作ってママを困らせていたことを思い出しました。
 よく見ると、確かに、角度といい、フワァ〜とした感じといい、誘っているように思えます。
 食事の後、誘われるがままに手を伸ばし、口元を拭き、小さな幸せを感じて、食事はフィナーレを迎えます。
 この一連の、日常的に繰り返される行動に、なくてはならないのがティッシュです!
 やはり、微妙な角度で誘っているのでしょうか?
 ティッシュは、私たち老夫婦をサポートしてくれる優しいパートナーになっています。

<評> この作品を読みながら、思わず傍らのティッシュ箱に手を伸ばしてしまいました。一枚つまんで引き出すと、後からひょっこり姿を見せたのは、まるで手招きしているように揺れる一枚。なるほど!

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