<新型コロナ>川崎市内で初の死者か 70代男性 遺体からウイルス

2020年4月4日 02時00分

会見冒頭にお悔やみを述べる田崎薫保健所長(中央)と坂元昇医務監(右)=市役所で

 川崎市は二日深夜、市内で病死した幸区の七十代男性会社員の遺体から、新型コロナウイルスが検出されたと発表した。死因は分かっていないが、市は感染が死亡に影響したとして、同ウイルスによる市内初の死者とみている。同居の八十代の妻も感染が確認されたが、症状は軽いという。 (大平樹)
 市によると、男性は二日午前一時ごろ、自宅から市内の医療機関へ搬送中に心肺停止状態になり、搬送先の病院で死亡が確認された。三月二十六日にせきが出て、三十日に市内の医療機関を受診したほか、翌三十一日にも頭痛が強くなって救急搬送されていた。搬送先や別の医療機関でも異常が見つからなかったため自宅に戻ったが、二日未明に容体が急変した。
 男性がだるさや熱っぽさを訴えていたことから、死亡確認した病院が遺体から検体を採取。付き添っていた妻は自覚症状がなかったが、検温で三七・六度あったため遺伝子検査を受け、二日夕方に夫妻いずれも陽性が確認された。
 男性は東京都内で二十五日まで勤務していた。感染経路は分かっていない。市役所で会見した坂元昇医務監は「高齢者や基礎疾患がある人には感染が影響を与える。症状が出ない若い人も、高齢者に感染させるとこういう結末になる。あらためて注意を促したい」と険しい表情で語った。 

◆新たに8人が感染 市発表

 川崎市は三日、市内の二十~五十代の男女八人が、新型コロナウイルスに感染しているのを確認したと発表した。いずれも軽症。このうち三人は、中原区の富士通川崎工場に勤務するいずれも二十代男性だった。二日深夜発表の二人を含め、市が発表した感染者は四十七人になった。
 市は三人が勤務する企業名を「同意が得られていない」として公表しなかったが、富士通は取材に社員と認めた。同社は三月三十一日、二〇〇八年北京五輪陸上四百メートルリレーの銀メダリストで、強化運動部所属の塚原直貴さんの感染を公表していた。
 同社によると、三人は塚原さんと接触歴があった。社内の接触者は他にもおり、自宅待機などさせている。
 市によると、他の患者は宮前区の聖マリアンナ医科大学病院に勤務する二十代の女性看護師で、二日に市が発表した五十代の医療事務女性と職場で接触歴があった。同病院での感染確認は三人目。
 川崎区の三十代女性会社員と多摩区の四十代女性会社員は、それぞれ感染が確認されていた男性の妻。麻生区の五十代男性会社員は、三月二十七日に米・ニューヨークから帰国し、二十九日に発熱した。
 川崎区の四十代男性会社員は二十九日に発熱し、救急外来を含めて市内外三つの医療機関を受診した。感染経路は分かっていない。 (大平樹)

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