保育園閉園 前日の通知 川崎市の関連要綱に違反

2020年4月2日 02時00分

3月31日に突然閉園となった「チャイルドランド新城園」=中原区で

 川崎市宮前区の認可外保育施設「メロディ宮前平」と中原区の企業主導型保育施設「チャイルドランド新城園」が三月三十一日に突然閉園した問題で、市が閉園前日に知ることになったのは市の関連要綱に違反していることが分かった。罰則はないが、市は運営会社を指導していくという。 (大平樹、安田栄治)
 市保育課によると、宮前区で閉園した園は国の基準に基づく認可保育園ではないが、市独自で認定して保護者に保育料を補助する「認定保育園」だった。認定保育園に関する市の要綱で、閉園はその一年以上前に市に届けを出すことを定めている。
 両園は同じ代表者がグループ経営。今回は同三十日に園側から閉園の連絡を受けた保護者から、情報が市に寄せられ、市が運営側に確認して分かったという。
 同課の担当者は「要綱は、突然の閉園で保護者が困惑しないようにするため。再発防止に向けて園の運営会社を指導する」と説明した。
 一方、閉園した二園に通っていた園児全員が系列園で受け入れられたことを、市も四月一日、確認した。この問題で保護者から市への苦情が三十一日には複数寄せられたが、一日にはなかった。
 メロディ宮前平の全園児を一日から受け入れた「メロディ宮崎台園」の職員は「閉園が急な話で保護者の方は驚かれたと思う。でも今日お話をさせていただき、トラブルがなかった」と胸をなで下ろした。この新旧二園の中間帯に自宅がある保護者も多く、登園の園バス利用や自家用車での送迎に大きな違いが出なかった事情もあるようだ。
 系列園の職員によると、閉園の背景には新型コロナウイルスの感染拡大を恐れて保育士の退職が相次いだことがあった。閉園した二園は比較的定員を満たしていない小規模園だったという。
 市保育課によると、認可保育園を除き、市内の保育施設では、〇歳児の受け入れ枠に余裕が出ている。国の制度改正で育児休業を取得しやすくなったことで、一歳児になるまでは園に入れずに育てる親が増えているという。
 三十一日に閉園した二園も、宮前区の園で定員二十八人に対して十三人、中原区で定員二十一人のところ八人にとどまり、「他の施設に比べても空きが多い状況」(同課の担当者)だった。

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