<あの日から 東日本大震災10年>「広島・長崎の火」福島に灯る 上野東照宮から託された非核の思い

2021年3月11日 20時58分
 核廃絶を願って上野東照宮(東京都台東区)で約30年間ともされてきた「広島・長崎の火」が11日、福島県楢葉町の宝鏡ほうきょう寺に移設された。午後2時からの点火式で、関係者らが核の被害が繰り返されないよう願いを込めた。

「非核の火」の前であいさつする宝鏡寺の早川篤雄住職=福島県楢葉町で

 「広島・長崎の火」は焼け野原となった広島で兵士が採取した火と、長崎で焼け残った瓦から採った火を合わせてあり、モニュメントの中で灯されていた。
 上野東照宮から求められた管理団体が、原発事故の避難者訴訟で原告団長を務める宝鏡寺住職の早川篤雄さん(81)に依頼し実現。
 点火式で、新たな管理団体「『非核の火』を灯す会」の伊東達也共同代表(79)が「核兵器も原発も人間が作った。だから、人間の力でなくすことができる」と強調。早川さんは「『原子力の平和利用』の顚末てんまつがこの大惨事。原発の廃炉作業は難航し、福島の核災害は今後ますます深刻になっていくことを忘れないでほしい」と訴えた。 (小野沢健太)

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