LGBTQの65.8%が「死ねたらと思った経験がある」 埼玉県が全国で初めて性自認やいじめ体験を調査
2021年3月12日 11時47分
埼玉県による性的少数者(LGBTQ)に関する調査で、無作為に選んだ県民の3・3%が性的少数者にあたり、このうち6割強の人が自分の死を考えたことがあることが分かった。性的少数者以外の人の2倍以上の割合で、周囲の無理解によって精神的に追い込まれている実態が浮かび上がった。 (飯田樹与)
調査は昨年9、10月、18~64歳の県民1万5000人を対象に実施。5606人が回答(回答率37・6%)。回答内容から、184人(3・3%)が性的少数者にあたるとした。県によると、自身の性についての認識や、関連するいじめの体験などを住民に尋ねた調査は全国初という。
性的少数者のうち65・8%が「死ねたらと思った、または自死の可能性を考えた」経験があると回答した。「生きる価値がないと感じた」ことがある人は60・3%。性的少数者以外の人の場合、それぞれ26・8%、22・7%だった。
また、性的少数者の8割が不快な冗談やからかいを受けたことがあった。学生時代の悩みは「性的少数者を差別する言動を見聞きする」が46・7%で最多。「学校で性的少数者に関する授業がない、十分でない」が42・9%で続いた。職場での悩みは「性的少数者ではないものとして振る舞わなければならない」が26・6%で最多だった。
行政に求める取り組みは「同性カップルの関係を公的に認めるパートナーシップ制度の導入」(73・4%)や「民法改正や性別を問わずに婚姻できる法律の制定」(69・0%)などが上位に挙がった。
調査結果を踏まえ、県は2021年度予算案に、性的少数者を理解し支援していることを周囲に示すステッカーの作製費などを盛り込んだ。県人権推進課の担当者は「性的少数者の持つ自己肯定感の低さ、孤立感を解消していきたい」と話した。
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