アストラゼネカ製の新型コロナワクチンで血栓症の報告、死亡例も 欧州で接種停止相次ぐ

2021年3月12日 10時52分
ワクチン接種

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 【ロンドン=藤沢有哉、パリ=谷悠己】欧州各国で、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの接種を一時停止する動きが相次いでいる。接種後に血栓ができる例が複数報告されたためで、死亡例もある。ただ、欧州連合(EU)規制当局の欧州医薬品庁(EMA)は11日の声明で、因果関係は確認できていないと説明した。
 ロイター通信によると、オーストリアでは同社製ワクチンを接種した1人が多発性血栓症で死亡し、7日に同じ製造番号のワクチン使用を停止した。バルト3国なども同じ措置を取り、11日には予防措置などとして、同じく死亡例が確認されたデンマークなど北欧3カ国が同社製の接種を一時停止に。イタリアとルーマニアも、一部の製造番号の使用停止を決めた。
 EMAによると、10日現在で、同社製ワクチンを接種した欧州内の約500万人のうち30人に血栓が確認された。ただ、「現時点では接種して得られる効果の方がリスクを上回る」として、EU加盟国に規制は求めない方針。因果関係の有無の調査は続けるという。
 一方、英独仏などは同社製ワクチンの接種を続ける。英BBC放送によると、アストラゼネカ側は「ワクチンの安全性は治験で広範囲に研究された」と安全であることを説明した。

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