<新型コロナ>「遠隔医療」で転院素早く 支援システム本格稼働

2021年3月13日 08時00分

デモ画面を通して医療機関側の医師と会話する小倉さん=県庁で

 新型コロナウイルス感染症の重症患者の治療に当たる栃木県内の病院と、感染症患者を受け入れる指定・協力医療機関を結ぶ「遠隔医療支援システム」が本格稼働した。昨年12月に一部の医療機関で導入しており、県新型コロナウイルス感染症入院医療調整本部医師の小倉崇以(たかゆき)さんは「入院調整の効率化が図られ、第3波による医療崩壊を防ぐことにもつながった」と評価している。 (小川直人)
 遠隔医療支援システムは、重症対応の三病院と県内全域の指定・協力医療機関を専用のアプリを用いて結ぶ。指定・協力医療機関に入院している感染症患者の容体が悪化した場合、重症対応病院の専門医が患者の情報や映像を見て、転院の必要性などを判断する。
 医療システム開発会社「アルム」(東京)が開発、メールでは送信できないコンピューター断層撮影(CT)画像を、画面で確認できるという。
 県庁で四日に説明会があり、デモ画面を通して小倉さんと医療機関側の医師が対話。小倉さんが患者の肺のCT画像、ベッドの映像を確認して「進行が早い。転院先を調整する」と伝えるなど、システムを実演した。
 小倉さんによると、これまでは医師が医療機関に出向いて診断し、転院先を決めていたといい、システムについて「判断は短くて十分程度ですむ」と説明し、「鮮明なCT画像を確認して判断ミスを防ぐことができる」とメリットを強調した。

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