東北新社「違法状態を伝えた」…総務省「報告の覚えない」外資規制違反で食い違い

2021年3月15日 13時00分
参院予算委で答弁する東北新社の中島信也社長

参院予算委で答弁する東北新社の中島信也社長

 菅義偉首相の長男が勤務し、総務省の幹部らを接待していた衛星放送関連会社「東北新社」の中島信也社長は15日の参院予算委員会に参考人として出席し、官僚への接待や放送法の外資規制違反について「多大なるご心配とご迷惑をかけたことを心より深くお詫び申し上げる」と陳謝した。
 東北新社は2016年10月に行った衛星放送事業の申請で、外資比率が規制上限の20%未満だと虚偽報告し、総務省の認定を取り付けた。さらに、違反状態のまま新設子会社の東北新社メディアサービスへの事業承継を申請し、17年10月に認定を受けた。
 自民党の進藤金日子議員の質問に中島氏は、申請段階で外資規制違反を「認識していなかった」と明言。チェック態勢の不備が原因と説明した。
 2017年8月に子会社に事業承継する申請書を作成する過程で、担当者が外資規制の違反の恐れに気付いたといい、中島氏は「総務省に面談して報告した」と説明した。
 立憲民主党の福山哲郎氏の質問に対して、中島氏は、接待を繰り返していた元役員の木田由紀夫氏が17年8月、当時の総務省情報流通行政局、総務課長に違法状態であると報告したと釈明。中島氏は「20%超えた状態で申請することは法律として間違っている。それを隠して申請することは誓ってない」と訴えた。
 東北新社側が違法状態を解消するため、子会社へ事業承継するアイデアも総務省に報告していたと明かした。
 これに対して、総務省の吉田博史情報流通行政局長は、当時の担当者が「東北新社から報告を受けた覚えはない」と説明していると回答。「そのような重大な話なら覚えているはずである」と述べ、主張の食い違いが浮き彫りとなった。
 接待問題について、中島氏は木田氏と元役員の三上義之氏に聞き取り調査をしたという。中島氏が「なんでそんなにたくさん会食しているんだ」と聞くと、「顔つなぎだ。いつもお世話になっているからと新年会忘年会にお誘いしていた」と説明したと述べた。斎藤嘉隆議員の質問に答えた。

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