台風19号浸水被害 川崎市市民ミュージアム 1204点を追加廃棄

2021年3月16日 07時09分

中原区の団体から寄贈された被災後のわら人形「藁(わら)大蛇」

 二〇一九年の台風19号で川崎市市民ミュージアム(中原区)の地下収蔵庫が浸水した問題で、市は十五日、民俗資料のわら人形と戦後の漫画雑誌の計千二百四点の廃棄処分を発表した。漫画雑誌には、他の図書館などで所蔵が確認できなかった百三十冊が含まれるとした。
 一月の発表と合わせ、廃棄される所蔵品は計四万三千四百四十一点となった。新たに廃棄が決まった所蔵品の内訳は▽中原区中丸子の神明神社「おびしゃ保存会」が寄贈した七メートルのわら人形「藁(わら)大蛇」▽一九九一年の企画展で委託制作された千葉や新潟のわら人形二十五体▽四九〜二〇〇六年の漫画雑誌千百七十八冊。
 市の処分基準に基づき、いずれもかびや虫の繁殖などで劣化が激しく、他の収蔵品の保管にも影響すると判断された。漫画雑誌のうち「別冊リイドコミック」(二十冊)「週刊少年キング」(十三冊)を含む百三十冊は、国立国会図書館などの大規模所蔵館や出版社でも、同一誌の所蔵が確認できなかったという。
 同日の市議会文教委員会で報告され、議員からは「所蔵品は市民の財産。何が処分されるのか、分かりやすく示してほしい」などの指摘があった。同ミュージアムでは、台風による浸水で約二十二万九千点が被災した。 (安藤恭子)

被災後の漫画雑誌(市提供)


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