山林火災 鎮火 岩場と強風で長期戦に ハイキングコース、西渓園 あすから開放

2021年3月16日 07時15分

出火現場とみられる山頂付近のベンチ。出火当日の2月21日夕、足利市消防本部の先遣部隊が撮影した(同市消防本部提供)

 足利市の両崖(りょうがい)山(二五一メートル)一帯の山林で起きた山林火災は十五日、市長による鎮火宣言を受けて災害対策本部が解散した。閉鎖が続いていた両崖山、天狗山のハイキングコース、梅林が広がる西渓園は、十七日から開放される。(梅村武史)
 二月二十一日の出火から鎮火まで一カ月弱。長期戦になった原因について、消防関係者は、現場が岩場のため地上部隊の活動が困難だったこと、強風が上空散水を阻害したことの二点を挙げた。
 出火地点は、両崖山山頂から南西に約二百メートルの場所にあったベンチ付近とみられている。県警が捜査中の出火原因については、周辺には火の気がないことなどから、人為的な過失の可能性が高いという。和泉聡市長は「山で火を使わない仕組み作りが大切。罰則付きの禁煙条例などを検討する」と話した。
 また、今回の火災を教訓にするため、市による検証を行い、年内に検証内容をまとめる方針。市議会三月定例会で複数の市議から初期対応の問題点を指摘されたが、検証に専門家など第三者を加える予定はないという。
 今回の火災で動員された自衛隊、消防隊員は延べ約三千二百人で、総放水量は約六千三百トン。ふるさと納税などを通じて同市に寄せられた個人、団体の寄付金は十五日現在で、二千六百十七件、四千三十三万円に上っている。

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