羽田新ルート、都心上空の飛行時間短縮の可能性も 着陸方法変更など6案を具体的検討へ

2021年3月17日 19時43分

都心上空の羽田新ルートを飛ぶ旅客機。左は東京都庁=本社ヘリ「おおづる」から(2020年9月)

 着陸機が都心上空を通過する羽田空港(東京都大田区)の新飛行ルートを見直すため、新たな着陸方法を検討する有識者の会合が17日、国土交通省で開かれた。衛星利用測位システム(GPS)などを活用し、滑走路の近くまで曲線を描いて降下する6つの方式を提示。これを基に新年度も検討を続け、ルート変更の議論をより具体化させる。
 新飛行ルートは羽田の発着回数を増やすため、昨年3月29日に導入。南風時の午後3~7時に新宿や渋谷、品川などの上空を降下する。住民などからは、騒音苦情やルート変更を求める意見が出ている。
 会合では、GPSや、羽田に本年度導入された地上からの誘導システムなどを使い、2013年の新ルート設定時には見送られた曲線コースで降下する6つの方式を提案。これにより、都心上空を飛ぶ距離を短くできる可能性を示した。
 一方で発着回数確保のため、現行通り2本の滑走路に2機が同じタイミングで着陸する必要性を考慮。2機が並行して曲線上を降下するための運用ルールの整備などを課題に挙げた。
 検討会は新年度も継続して課題を整理しつつ、6つの方式をさらに絞り込めるか検討する。国交省の担当者は取材に「新ルート見直しに使える機器が、飛行機側にはいつごろ導入されるかなども整理したい」と話した。検討会は大学教授や現役パイロットら8人をメンバーに昨年6月、設置された。 (梅野光春)

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