知財高裁「生徒の演奏には著作権使用料は徴収できない」 音楽教室の楽曲演奏めぐる控訴審判決

2021年3月18日 14時19分
知財高裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関で

知財高裁などが入る裁判所合同庁舎=東京・霞が関で

 ピアノなど音楽教室のレッスンで楽曲を演奏する際に、著作権使用料を徴収するのは不当だとして、ヤマハ音楽振興会など教室を運営する約250事業者が、日本音楽著作権協会(JASRAC)を相手取り、徴収権限がないことの確認を求めた訴訟の控訴審判決で、知財高裁(菅野雅之裁判長)は18日「生徒の演奏については徴収できない」と判断した。
 教室側の請求を棄却した一審東京地裁判決を変更した。
 著作権法は、公衆に聞かせる目的で楽曲を演奏する「演奏権」を作曲家らが占有すると規定している。訴訟では、音楽教室での指導や練習のための演奏が「公衆に聞かせる目的」と言えるかどうかが最大の争点だった。
 昨年2月の一審判決は、申し込めば誰でもレッスンを受講でき、教室にとって生徒は「不特定多数の公衆に当たる」と指摘。教師が自分の演奏を注意深く聞かせていることは明らかで「聞かせる目的」もあるとした。(共同)

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧