「川崎市空き店舗活用アワード」大賞 中原のラーメン店「藩次郎」 宮城・女川町の魚介と川崎産野菜コラボ

2021年3月19日 07時17分

川崎市の空き店舗活用アワードを受賞した「麺匠 藩次郎」のオーナー、横瀬さん(中)=中原区で(同店提供)

 JR南武線武蔵新城駅(川崎市中原区)近くのラーメン店「麺匠(めんしょう) 藩次郎(はんじろう)」が十八日、市内商店街で過去三年以内に開業し、活性化に貢献している店舗を表彰する「川崎市空き店舗活用アワード」の大賞を受賞した。代表の横瀬徹さん(38)の出身地、宮城県女川町の海の幸や、川崎産の野菜をラーメンに使用。故郷と地元への愛情をいっぱいに込めた一杯だ。
 同駅周辺の日光通商店街で開店したのは二〇一九年八月。横瀬さんは一六年に同商店街で始めた居酒屋で女川の食材を使っており、「魚のアラを最後まで使わないのはもったいない」と試行錯誤し、ラーメンの海鮮だしにたどり着いたという。
 「アラを干したり、焼いたりすると、いろんな味が出る。季節や仕入れによって、スープの味が変わるのも魅力」と横瀬さん。マダラやアンコウなど、少なくとも十五種類を使って「海鮮白湯塩らーめん」として提供している。
 東日本大震災で被災した女川町には、漁港施設の復旧のため川崎市から職員を派遣中という。十八日に市役所であった表彰式で、「女川と川崎のうれしいご縁を感じる」と福田紀彦市長。横瀬さんは「地元の人たちも『大将が大賞をとった』と喜んでくれている」とほおを緩めた。
 ただ、飲酒後に立ち寄る客でにぎわう店だけに、コロナ禍の時短営業で「もうこれ以上、下がないくらいにきつい。学生さんのアルバイトを減らさざるをえないのも、すごく胸が痛くて」。緊急事態宣言が解除されても、すぐに客足が戻るとは思えないという。
 そこで四月から、冷凍ラーメンのネット販売を新たに始める。横瀬さんは「(ネット販売で)雇用できるようにしたいし、新城のラーメンを全国に発信できる。勇気を持って挑戦するチャンスにしたい」と語った。 (石川修巳)

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