東松山の直売所 売れ残り野菜、即日販売 池袋で1割引き、実証実験開始

2021年3月19日 07時34分

快速急行池袋行きに積み込まれる野菜コンテナ=東武東上線森林公園駅で

 東松山市の農産物直売所で売れ残った新鮮野菜を東武東上線で池袋駅に運び、その日のうちに割引販売する実証実験が十八日から始まった。農家にとっては廃棄予定の野菜が売れて現金収入になり、消費者は帰宅ついでに割安で買える仕組み。同市によると国内初の試みで、食品ロスの削減に取り組む民間企業コークッキング(東京)、JA、東武鉄道とタッグを組んだ。実験は三十一日まで続き、事業化を目指す。 (中里宏)
 県内有数の直売所である市内のJA埼玉中央東松山農産物直売所「いなほてらす」では、午後四時の閉店までに売れなかった野菜類を農家が引き取っている。
 実験ではこれをコークッキングが買い取り、東武鉄道が東上線森林公園駅から池袋駅に輸送。駅構内に設けた「TABETE(タベテ)レスキュー直売所」で午後六〜八時、二、三個入りの詰め合わせを約一割引きで販売する。十八日はホウレンソウやニンジンなどコンテナ七箱分が運ばれた。
 コークッキングは、安全でおいしく食べられるのに廃棄予定となった食品を消費者に紹介するアプリ「TABETE」を二〇一八年四月から運営。飲食店や総菜店など約千五百店舗と、三十六万人の消費者をつないでいる。今回の実験は、東松山市や埼玉りそな銀行などが参加する「東松山起業家サポートファンド」が同社に出資している縁で始まった。
 コークッキング最高経営責任者(CEO)の川越一磨さん(29)は、「ターミナル駅の池袋駅に持って行けるのは大きい。消費者は朝どれ野菜を割安に買えて、フードロスにも貢献できる。同じような環境の場所は他にもあると思うので、横展開(拡大)の可能性もある」と話していた。

関連キーワード


おすすめ情報

埼玉の新着

記事一覧