ゲゲゲ・松下奈緒、今度は「裕さんの女房」 石原まき子さん役に 妻から見た裕次郎物語

2021年3月20日 07時13分

松下奈緒

 石原裕次郎、まき子夫妻の軌跡を妻の視点から描いたNHKドラマ「裕さんの女房」が完成した。まき子役は松下奈緒(36)、裕次郎には“二十一世紀の裕次郎”として見いだされた徳重聡(42)が扮(ふん)する。裕次郎が築いた「石原軍団」が一月に解散したばかり。昭和の大スターと妻の物語は、令和の世にどう響くのか−。 (鈴木学)

「裕さんの女房」から。松下奈緒(左)と徳重聡

 「男らしさの中の弱さだったり、家に帰ってくるとかわいかったり、見たことない裕次郎さんの物語が見られると思います」。主演の松下は見どころをそう語る。
 女優「北原三枝」から退き、映画製作などで抱えた多額の借金や大病など裕次郎を次々に襲う試練に、共に立ち向かった妻だけが知るスター裕次郎の素顔や夫婦の愛の物語を描く。「生還率3%」の大手術の後、病院屋上からファンに手を振った有名な一こまの前のやりとりなど、「あまり知られていない部分も描いています」。
 村松友視(ともみ)の小説「裕さんの女房〜もうひとりの石原裕次郎」が原作。実在の人物を演じるのは当人からの評価が怖いが、ドラマチックな物語などに背中を押され、引き受けた。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(二〇一〇年)に続く「女房もの」に、「原点に返った気分。今回もすてきな女房をやらせてもらいました」。

石原裕次郎(左)・まき子夫妻=1982年、成田空港で

 好きなシーンの一つが、帰宅しない裕次郎に腹を立て、滞在するお茶屋に乗り込む場面。裕次郎のリアクションが見ものという。「ロマンを追い求める裕次郎さんを、まき子さんが常に愛情で包み込んでいる印象。夫婦を超えた関係なのかなとも思いました」
 二十日午後七時からBS4Kで。四月十七日午後九時からは、BSプレミアムとBS4Kで放送。

◆徳重聡、2回目の役「怖かった」

徳重聡

 「宿命」ともいえる裕次郎役を徳重はどうとらえ、演じたのか−。
 ◇ 
 二回目(の裕次郎役)があると思っていなかったので非常に驚きました。前回(二〇〇四年のテレビ朝日系ドラマ「弟」)、僕が演じたのは青年期。闘病の部分などは三浦友和さんだった。改めて裕次郎さんと向き合うと存在が大きくて、すべて自分で演じると思うと怖かった。
 今作で、裕次郎さんが何度も涙を流されていたことを知った。内面に触れた気もして、「俳優は男子一生の仕事にあらず」の言葉は多分、作品をつくる側に回ることで、いろんな方に恩返しをしたかったのかな、と感じました。
 三回目ですか? しばらくは…。ただ、裕次郎さんが情熱を注いだ映画製作は考えたことがなかったけど、それもいいなとちょっと思いました。 (談)

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