県内初 公営の樹林墓地 前橋市、毎年約100基販売 5月から受け付け

2021年3月20日 07時45分

樹林墓地の完成イメージ図(前橋市提供)

 少子高齢化に伴い多様化する埋葬需要に応えるため、前橋市は同市嶺町の嶺(みね)公園に墓石の代わりに樹木を植え、芝生の下に遺骨を合葬する「樹林墓地」を建設する。墓の継承が困難な市民を対象に五月から申し込みを受け付け、約百基を毎年度販売する予定。市によると、公営の樹林墓地は県内で初めて。単身世帯の増加など家族形態が変化する中、維持できなくなる無縁墓地の増加を防ぐのが狙い。 (市川勘太郎)
 樹林墓地には、目印としてロウバイやイロハモミジなど計八本の樹木がある。まず個別埋蔵施設に骨つぼで埋め、二十年後に遺骨を納骨袋に移し、隣接する合同埋蔵施設(約二十平方メートル)に移す見通し。
 個別埋蔵施設は一〜三号地があり、販売する一号地(約二百六十平方メートル)は九百六十六基分。一基当たり一〜三人埋められ、二千三百三十七人分を収容できる。二・三号地は二〇二六年度ごろに建設する予定。
 遺骨を埋めた正確な位置は遺族にも明かさず、参拝者用に十カ所の献花台を設ける。販売価格は遺骨一〜二人が二十三万円、三人は三十五万円。共に永代管理料を含む。
 市内に一年以上住む市民が対象で、六十五歳以上は生前に申し込める。既存の墓を移す「改葬」は市営墓地からのみ。いずれも墓を管理する親族が近くにいないなどが条件。
 市公園緑地課によると、同園内の市営墓地約一万基のうち管理されず無縁墓地化とみられる墓が複数あり、新規の墓地造成にも限度がある。県外では新潟市に市営の樹木葬墓地があり、県内でも民間による樹木葬が増えているという。
 四月二十五、二十六日に現地内覧会を開く。電話予約が必要で、土日を除く五月十〜二十八日に市役所で受け付ける。問い合わせは市公園緑地課=電027(898)6845=へ。

関連キーワード

PR情報

群馬の新着

記事一覧