アストラ製ワクチン巡り割れる欧州 独伊は再開も、北欧などは慎重

2021年3月20日 21時43分
英製薬会社アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナワクチン=同社提供

英製薬会社アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナワクチン=同社提供

 【パリ=谷悠己】接種後に血栓が生じる事例が報告されている英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンの使用を10カ国超が一時停止していた欧州で、欧州連合(EU)規制当局が使用再開を推奨した後も、各国の対応が分かれている。不信感を解消するため首脳自身が接種する動きも広がっている。
 18日に同社製ワクチンは安全だと結論付けた欧州医薬品庁(EMA)に続き、19日には世界保健機関(WHO)も「リスクより効果が上回る」とする調査結果を発表。AFP通信によると、ドイツやイタリアなどが同日から接種を再開し、スペインやポルトガルは週明けから再開する。
 一方、これまでは使用を継続していたフィンランドが接種者に脳血栓の症状が出た例があるとして19日からの使用停止を決定。血栓による死亡例があるデンマークやノルウェーは使用再開を保留し、接種を再開したフランスも各国で重症の血栓患者が報告された年代を考慮し、接種者は55歳以上に制限した。
 こうした懸念を和らげようと、19日にはジョンソン英首相とカステックス仏首相が接種風景を公開し、メルケル独首相とドラギ伊首相も同社製ワクチンを接種する方針を公表した。

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