「あってはならない事態…」茨城県立高の入試、53校で408件の採点ミス 3人は追加合格

2021年3月22日 20時15分
県立高入試の採点ミスについて謝罪する小泉元伸教育長(中)ら =県庁で

県立高入試の採点ミスについて謝罪する小泉元伸教育長(中)ら =県庁で

 茨城県は22日、県立高校93校で実施した今春の入試試験で、過半数の53校で計408件の採点ミスがあったと発表した。合否に関わるミスは、発表済みの分を含めて3件あり、3人を追加合格とした。大井川和彦知事は同日、緊急の記者会見を開き、「あってはならない事態。誠に申し訳なく、一切の弁解の余地はない」と謝罪した。
 牛久栄進高(牛久市)の入試で採点ミスがあり、本来なら合格していた受験生を不合格にしていたことが発覚。これを受けて県教育委員会は17日、全93校に全教科の解答用紙を点検するよう指示していた。
 知事に続いて会見した小泉元伸教育長らによると、ミスの内訳は正解と不正解を間違えたのが142件、配点や部分点の誤りが113件、集計時の計算忘れが77件、採点漏れなどその他が76件。採点ミスが最も多かったのは土浦二高(土浦市)の53件だった。受験生が多く、倍率の高い学校でミスが目立ったとしている。
 合否に関わるミスは、牛久栄進高に加えて、新たに境高(境町)と取手一高(取手市)で1人ずつ判明。両校の校長が19日、受験生と保護者に謝罪した。
 県教委はミスの詳しい原因を調べた上で、4月中に再発防止策を公表し、関係した教職員を処分する。
 また県教委は、解答用紙が保管されている昨年春の県立高校入試と中学入試の一斉点検を全校に指示。不合格者が合格点に達していた場合は、生徒の意向を踏まえて編入学の措置も取るとしている。(保坂千裕)

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