<鉄道クラブ>「工臨」を撮るには

2021年3月23日 07時07分

水戸から砕石を運び、新小岩信号場へ向かう“水戸工臨”=江戸川区で

 「工臨」と聞いて意味が理解できるのは、よほどの鉄道マニアでしょう。
 工臨とは工事用臨時列車のこと。旅客会社が線路の保守工事用の資材(レールと砕石)を運ぶ列車のことです。
 この工臨、乗客を運ぶわけでも、荷主のいる貨物でもないため、時刻表に掲載されません。よって、鉄道写真のなかでも撮影が難しい対象です。
 通常、撮りたい列車があれば時刻表を調べますが、時刻が分からなければ、まして何日に走るか分からなければ撮影のしようがありません。
 ではどうして撮影できるのか。実は工臨は走るルートと時刻があらかじめ決められているのです。旅客列車が走っているため、好き勝手に走らせることはできないからです。ファンがこれまでの経験で得た情報と、SNSにアップされる情報によって、撮影できる日と時刻が予測できるのです。
 今回は環七通りが総武線をまたぐ陸橋に向かいました。大宮からのレール運搬返却列車を撮影後、居合わせた人と話していると、砕石を運ぶ“水戸工臨”も来ると教えてくれました。おかげで、めったに出合うことの無い砕石輸送列車を撮影することができました。 (写真部・笠原和則)
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