福島第一原発1号機、原子炉内への注水増加 2月の地震後の格納容器水位低下に対応

2021年3月23日 11時16分
左から、上部が大破した1号機、水素爆発を免れた2号機、使用済み核燃料の搬出が進む3号機、核燃料搬出を終えた4号機=2021年1月、福島県大熊町の東京電力福島第一原発で、本社ヘリ「おおづる」から

左から、上部が大破した1号機、水素爆発を免れた2号機、使用済み核燃料の搬出が進む3号機、核燃料搬出を終えた4号機=2021年1月、福島県大熊町の東京電力福島第一原発で、本社ヘリ「おおづる」から

 東京電力は22日夜、事故収束作業中の福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)で、1号機原子炉内への注水量を1時間当たり3トンから4トンに増やした。2月13日に福島、宮城両県で最大震度6強を記録した地震後、原子炉格納容器内の水位が低下していることに対応する措置。炉内に残る事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)の冷却や外部への影響はないという。
 東電によると、1号機格納容器内の水位は22日午後8時25分ごろ、底部から高さ92センチにある水位計を下回った。水位がさらに下がると監視が難しくなるため、注水量を増やした。翌23日午前4時前には、水位が水位計の位置より上回った。
 事故でメルトダウン(炉心溶融)が起きた1~3号機では、デブリを冷やすために注水を続けている。2月13日の地震後、1号機で水位が約1メートル低下。3号機でも水位が30~40センチほど下がったが、現時点では横ばい。事故時の損傷部分が地震で広がり、原子炉建屋内に漏れ出る量が増え、水位が下がったとみられる。
 原子炉内に入れた水はデブリに触れて高濃度汚染水になるが、建屋からくみ上げ後に浄化して再利用している。東電は汚染水を浄化処理した水の発生量について「長い視点で見れば、変わらない」としている。 (福岡範行)

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