二階幹事長「本人の良識の判断待つ」 自民議員の脱原発講演、内容の自重促す

2021年3月23日 18時17分

二階俊博幹事長

 自民党の秋本真利衆院議員(千葉9区)が28日に水戸市で予定している「脱原発」講演会の中止を党茨城県連が求めている問題で、二階俊博党幹事長は22日夜の記者会見で、秋本氏が講演を決行した場合の対応について「そういうこと(処分)は党の風土になじまない。いきなりペナルティーだ、処罰だということはしない」と述べ、講演自体は容認する考えを示した。
 その上で「(県連の)意向は(秋本氏に)伝えてある。後は本人の良識の判断をまつよりしょうがない」と指摘し、講演内容を自重するよう促した。
 県連は12日、幹部の県議6人の連名で二階氏に宛てて、秋本氏に講演の辞退を促し、従わない場合は処分を検討するよう申し入れる意見書を提出。講演会の実行委員会に立憲民主党などの地方議員が加わっていることを問題視し、秋本氏の行動は「反党的行為」だと抗議している。

秋本真利衆院議員

 二階氏としては、日本原子力発電東海第二原発(東海村)の運転差し止めを命じる水戸地裁判決が18日に出たばかりで、地元の脱原発世論を刺激することは避けたい半面、講演中止に追い込むことで国会などで言論統制と追及されるリスクも勘案。講演を辞退させない代わりに、「いきなり」という表現を使って、将来的な不利益(衆院選で秋本氏を公認しないなど)の可能性に含みを残したとみられる。
 この問題を巡っては、県連会長の梶山弘志経済産業相(衆院茨城4区)は「秋本さんの考え方に制限を加えるようなことではない」とした上で、「党の中の了解を取らずに、他党と組んで、(県連に)一言の断りもなくやることに問題がある」と批判している。(宮尾幹成)

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