法案・条約のミス、20本に拡大 12府省庁が誤記や脱字見落とし 今国会提出の3割に

2021年3月24日 20時58分
 政府提出法案に誤記などが相次いでいる問題で、立憲民主党は24日、これまでの判明分も含めて計20本の法案・条約にミスが見つかったと明らかにした。今国会に出した約70本の3割近くに不備があるという異例の事態。野党は政府に全法案の再点検と速やかな結果の報告を要求。加藤勝信官房長官が25日の衆院議院運営委員会理事会で説明する。

条文や関連資料でミスが判明した法案・条約

 野党側の説明によると、今国会には16府省庁が法案や条約を出しているが、条文や説明資料などの誤記や脱字などを見落としていたのは12府省庁に上る。24日にミスが判明した防衛省設置法改正案では、自衛隊から他国軍への物品提供に関して「カナダ軍」とすべきところを「英国軍」と記している部分があるという。
 立民の安住淳国対委員長は記者団に「法案は人々の暮らしを規制し、国家に大きな権限を発生させる。間違いや訂正のある文書を出されては審議できない」と批判。自民党の森山裕国対委員長との会談で、加藤氏に政府の再点検結果を説明させることで合意した。
 加藤氏は記者会見で、相次ぐ法案ミスについて「国会審議をお願いする立場として、あってはならないことだ」と述べた。
 この問題を巡っては、加藤氏らが先週、衆参両院の議院運営委員会理事会で陳謝したばかり。今後もさみだれ式にミスが発覚すれば、野党が法案審議に難色を示す可能性もある。(川田篤志)

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