個性派俳優3人が監督 コメディー映画「ゾッキ」 異色の豪華共作! 不思議な人間模様を面白おかしく

2021年3月25日 07時25分

共同監督を務めた(左から)斎藤工、竹中直人、山田孝之=東京都渋谷区で

 不思議な人間模様を面白おかしく描いたコメディー映画「ゾッキ」が4月2日公開される。原作漫画にほれ込んだ竹中直人(65)が呼び掛けた山田孝之(37)、斎藤工(39)の個性派俳優3人で監督を務めた異色作。豪華“共作”を3人が語った。 (藤原哲也)
 原作は大橋裕之の「ゾッキA」「−B」。ゾッキは古本市場で使われる用語で「寄せ集め」を意味する。原作は短編集だが、映画では一本の長編にまとめた。
 きっかけは竹中が原作を偶然手にした二〇一八年。「ちょっと狂ってて、ちょっと切ない、そしていとおしい。もうその世界にぐーっと引き込まれた」。直感的に映画化を思い立ち、共演歴がある二人に声を掛けたという。山田は「最初はサポート側に回りたいと断ったが、いい機会だと思った」、斎藤は「この三人が集まったらすごいことになるのでは」と快諾した。
 映画監督としては竹中が八作目、斎藤は三作目。ミュージックビデオの監督経験のみの山田は初監督で、今回は最初に希望したプロデューサーも務めた。脚本ができた段階で三人の撮影パートを決め、スムーズに準備は進んだ。
 撮影は、海辺ののどかな街並みが原作の雰囲気に合っているとして、大橋の出身地の愛知県蒲郡市で行った。「あの漫画の世界観は蒲郡じゃなきゃ撮れない」(竹中)。その言葉通り三人は、ロケハン(撮影場所探し)などで市内をくまなく歩き、最適な撮影場所を選んだ。地元の全面支援を受けて撮影が進んだ。
 三人の個性派の息はぴったりだったが、竹中はある不安を抱えていたという。「ちゃんとつながっているのか」。だが、編集段階で「それぞれの個性が出ながらつながっていて違和感なかった。いい具合に価値観が共有できたと思う」。
 山田は二人の仕事ぶりについて「初監督だったので、いろいろ学ばせてもらおうと現場で見ていた。カット割りの方法でも常に発見があった」と刺激を受けた様子。斎藤も「いい意味で影響を受けながら、それを監督陣がシェアしていく面白みみたいなものは感慨深かった」と振り返る。
 コロナ禍の直前に撮影された。「娯楽の必要性を今だからこそすごく感じる。ゾッキの世界が必要な人は絶対にいると信じている」と斎藤。山田も「作品のキーワードが『明日がちょっと、楽しくなる』。そういう気持ちになってくれたら」。
 出演は吉岡里帆、鈴木福、竹原ピストル、松井玲奈、石坂浩二、松田龍平、国村隼ら。愛知県は二十六日公開。

映画「ゾッキ」から。自転車で旅に出る男を演じる松田龍平

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