「風化させないと叫び続ける」那須雪崩事故から4年 遺族と県教委、追悼式を初めて合同開催

2021年3月26日 19時49分
 栃木県那須町で2017年3月、登山講習会に参加した県立大田原高校山岳部員7人と教諭1人が死亡した雪崩事故の追悼式が26日、現場の茶臼ちゃうす岳を望む展望台であった。事故から4年を迎える今年、初めて遺族と県教育委員会が合同で開催し冥福を祈った。

追悼の辞を述べる荒川政利栃木県教育長(右)=26日、栃木県那須町で

 遺族と学校関係者ら約50人が参列した。雪崩事故で亡くなった奥公輝まさきさん=当時(16)=の母親友子さんが「事故を風化させてはいけないと叫び続ける必要がある」と追悼の辞を述べ、荒川政利県教育長は「大切な命を守ることができず、深く深くおわび申し上げる」と茶臼岳に向かって頭を下げた。
 多くの遺族は昨年まで、県の再発防止の対応に反発し、県主催の追悼式には参加せず、独自の追悼式を開いていた。遺族・被害者の奥勝おくまさる共同代表は「これからも追悼式を長く続け、後世に正しく教訓を伝えるため合同で開いた」と説明した。
 事故は17年3月27日午前8時半すぎ、茶臼岳山麓で講習中の生徒や教員ら40人以上が雪崩に巻き込まれ8人が死亡した。(小川直人)

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