「つぶしていいの?」厚労省の「パワハラ相談員」がパワハラ、部下がうつ→退職

2021年3月26日 20時12分
厚生労働省

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 厚生労働省で上司からパワハラを受けてうつ病や不安障害を発症した元職員の男性(33)=東京都内在住=が、民間企業の労災に当たる公務災害の認定を受けていたことが分かった。今月2日付。厚労省は民間企業などにパワハラの防止を呼び掛ける担当官庁で、上司は当時、省内の各部局に配置される「パワハラ相談員」を務めていた。
 元職員によると、異動した2017年4月以降、上司から公衆の面前で罵倒を繰り返されたり、業務中に無視されたりした。「つぶしてもいいの?」「死ねっつったら死ぬのか」などの発言も受けた。上司がパワハラ窓口のために相談できず、外部通報窓口の弁護士らを通じて人事課に訴えたが、対処されなかった。うつ病を発症、上司が18年4月に異動した後も改善せずに同年12月から休職し、20年3月に退職した。本紙の取材に「今も人と話すのが怖い」と答えた。
 厚労省政策統括室は公務災害を認定したことは認めつつ、「個別の話には答えられない」とした。元上司は処分するとみられる。
 同省人事課によると、パワハラ相談員は職員の相談窓口となって聞き取りし、管理者らに状況を伝えて改善させる役割を担う。12年から配置し、現在は60人いる。(渥美龍太)

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