東京都議選、都民ファVS自公へ構図一変 小池知事「どう動くか‥‥」けむに巻く 告示まで3カ月

2021年3月26日 22時33分
 東京都議会定例会が26日閉会し、都議選(6月25日告示、7月4日投開票)に向け各勢力は本格的に動きだす。焦点は、地域政党「都民ファーストの会」(特別顧問・小池百合子知事)と、第1会派復帰を狙う自民との争いだ。前回、公明は都民ファと選挙協力し国政とのねじれ状態が続いていたが、公明が再び自民と組み構図は一変。告示まで3カ月を切る中、小池知事がどう動くか注目される。(小倉貞俊、岡本太、松尾博史)

都議会各政党の現有議席数と都議選の公認候補予定者数

◆自公連携に幹部自信

 「あんなにはっきり都民ファと公明がやりあった。これは大きい」
 自民会派幹部は定例会を振り返り、満足げに語った。23日未明の委員会審議で、公明と都民ファがそれぞれ主導する議員提出条例案を巡り、「退場しろ」「だまりなさい」など怒号を交わした場面があったからだ。「もう戻れない。あとは連携をどこまで深めるか」と自信を見せた。
 前回都議選で、自民は惨敗した。連携相手だった公明が離れただけでなく、安倍晋三政権(当時)の森友・加計学園問題など国政での逆風も直撃。57の議席数が23にまで落ち込んだ。
 公明が候補を立てない21選挙区で選挙協力を受ければ、自民議席の大量奪還に現実味が増す。ただ不安は菅義偉政権。官僚接待問題などが影を落としており、幹部は「なるべく何事も起きないでほしい」とつぶやいた。
 一方、都民ファ幹部は苦々しげに「公明が自民を選んだのは衆院選が近いからだ。支持基盤も弱っているのではないか」と語る。

◆都民ファ「小池さん次第」

 ただ都議選に向けて戦力ダウンは明らかで、先行きは不透明。有権者にアピールできる実績づくりが急務になっている背景もあり、定例会では、自分たちの議員提出条例案を成立させようと、反知事の立場である共産党と組む「奇策」すら取り、都庁内を驚かせた。
 別の都民ファ都議は「うちは小池さん次第。前回は空中戦で受かった選挙の素人が大勢いる」と漏らすが、その小池知事の意向は見えないまま。
 自公も反小池都政ではないだけに、都幹部は「どう動けば選挙後の議会運営がやりやすくなるか。ぎりぎりまで情勢を見定めていくだろう」とみる。
 小池知事は26日の本会議後、報道陣から都民ファを支援するかを問われて「都政を担っていくには、いろいろな切り口が必要。その意味でどのような動きをされるか、注視したいと思っている」とけむに巻いた。

◆候補者公認予定、都民ファ42人、自民58人

 都議選に向けた各勢力の26日時点の公認予定状況は、都民ファが42人でさらに追加する方針。自民が58人で一部追加を検討中。公明は現有23議席を死守の構え。立憲民主は20人程度、共産は30人以上を擁立し、勢力拡大を目指す。現在1議席の東京・生活者ネットワークは3人の擁立を発表。国民民主も公認3人と推薦1人を決めている。このほか維新が20人程度、れいわ新選組が5―10人程度の擁立を目指す。無所属・諸派も約10人が立候補の意思を表明するなどしている。

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