ボトルtoボトルって何? 進化するペットボトルリサイクルの今

2021年3月29日 06時37分

回収された使用済みペットボトル(葛飾区提供)

 リサイクルの一環で、回収したペットボトルを新しいペットボトルに再生する取り組みが活発化してきた。「ボトルtoボトル」や「水平リサイクル」と呼ばれ、葛飾区は4月から区が回収した全量をペットボトルに作り替えると宣言した。 (加藤健太)

◆リサイクルがストップしてしまう?

 家庭から出された使用済みペットボトルは、自治体が回収した後、リサイクル業者を通じて衣類や食品トレーなどに作り替えられるのが一般的だ。
 葛飾区でも、回収したペットボトルの95%が衣類や食品トレーに生まれ変わっているが、リサイクル清掃課の柿沢幹夫課長は「衣類は着なくなったらゴミとして燃やされ、リサイクルの循環がストップしてしまう」と課題を語る。そこで目を向けたのが、現状で5%にとどまっているボトルtoボトルの拡大だった。

◆葛飾区はボトルtoボトル「100%」宣言

 近年、海岸に流れ着くプラスチックごみが問題になり、環境への意識の高まりから再生ペットボトルを作る競争が激化。業者が設備を増強したことで、これまで主流ではなかったボトルtoボトルが大量にできるようになった。
 区は4月からの1年間、500mlペットボトルに換算して6800万本の回収を見込む。これらを売却し、最終的に業者が全量をペットボトルに作り替える。
 今月17日には、同じくボトルtoボトルに力を入れている清涼飲料メーカーの業界団体「全国清涼飲料連合会」と協定を結び、取り組みをともに広げていく方針を確認した。

ボトルtoボトルの推進で協定書を交わした青木克徳区長(右)と全国清涼飲料連合会の米女太一会長=葛飾区で

 ボトルtoボトルを進めていくには、消費者がキャップやラベルを分別して出すことも欠かせない。そうした点から連合会側は「住民との距離が近い自治体との連携は啓発の面で大きい」と意義を強調した。

◆小田急も新宿駅で新たな一手

 小田急電鉄も今月12日から、ボトルtoボトルを知ってもらおうと、新宿駅に新たにリサイクルステーションを設置した。ペットボトルの回収箱をこれまでの「ボトル」に加えて、「ラベル」「キャップ」、さらには「飲み残し」まで細かく分類。担当者は「ペットボトルに再生できるよう、より良い回収方法を考えていきたい」と話した。

新宿駅に設置されたリサイクルステーション(小田急電鉄提供)

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