県内8市町リレー 遊覧船で聖火つなぐ 栃木市船頭「街も元気に」 

2021年3月29日 07時24分

遊覧船で聖火を運ぶ女優の石川恋さん=栃木市で

 福島県から栃木県に入った東京五輪の聖火は二十八日、足利市を皮切りに、佐野市、小山市、茂木町、栃木市、真岡市、上三川町、那須烏山市の八市町をランナーがつないだ。参加したランナーや市民らは、新型コロナウイルス感染症の対策を取りながら、さまざまな思いで聖火を見つめた。 (梅村武史)
 ♪は〜よいさ〜こらしょ−。甲高い船頭唄とともに栃木市の巴波(うずま)川を進む蔵の街遊覧船の上に立ち、聖火を運んだのは同市のふるさと大使を務める女優、石川恋(れん)さん(27)。新型コロナウイルス感染拡大以降、地元に帰れず、久々に郷土の土を踏んだという。「船頭唄を聴いてうるっときた。ここは私の青春の地なんです」と感慨深そう。密集を避けるよう求められるコロナ禍の今、聖火ランナーを務めることに悩んだというが「川べりで手を振ってくれる市民の笑顔を見て参加して本当に良かったと思いました」と話した。
 遊覧船は今月下旬、約三カ月ぶりに運航を再開した。船頭の中村明雄さん(63)は「台風19号、コロナと苦しんだ。これを機会に注目が集まると街も元気が戻ってくる」と期待した。
 沿道では「応援は大声を出さず拍手で」「距離を取りましょう」と書かれたビブスを身に着けたボランティアが懸命に走り回った。
 同市の渡辺和男さん(74)は「一九六四年の東京五輪の時もここで聖火リレーを見た。二度も見られるなんて幸せ者だ」。妻の久江さん(72)は「昨年は秋まつりも中止になり寂しかった。蔵の街大通りがこんなにぎわうのは久しぶり」と喜んだ。
 足利市では公務員、初谷直路さん(29)が妻、仁美さん(31)、娘の紗奈ちゃん(1つ)と観覧。「暗いニュースばかりだが、久々に街の活気を感じた」。同市の須永厚美さん(65)、かおるさん(61)夫妻は「一生に一度のこと。走る姿を目に焼き付けた」と笑顔で話した。
 二日目の二十九日は那須町、さくら市、那須塩原市、益子町、壬生町、日光市、鹿沼市、宇都宮市の八市町を巡る。

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